個別指導で学力アップ!最短ルートで医学部合格を目指せる予備校とは
一般試験以外にも、医学部入試には種類があります。チャンスがあるならそれを活かさない手はありません!医学部入試の一般入試以外のチャンスについてご紹介します。
医学部には、一般入試以外の入試や、配点配分が特殊なもの、ある地域に住んでいる受験者が有利になるものなど、合格のためのチャンスがいろいろとあります。
入試突破のチャンスは、使えるだけ使ってしまうことをオススメします。どんな形であれ、合格は合格です。存在するチャンスを有効に使うものこそが受験を制するのです。
高校の学校長が大学に対して生徒を推薦する、という形をとるのが推薦入試です。実はこの推薦入試、一般入試よりも圧倒的に倍率が低いのです。たとえば東京医科大学のデータを見ると、一般入試14.4倍に対し推薦入試は4.9倍。断然有利ですよね。
推薦をもらえるなら、受けない手はありません。推薦の条件はいろいろあると思いますが、志望校の推薦についてチェックしてみるとよいでしょう。
しかし、推薦入試と一言に行っても多くの種類があり、それぞれにメリット・デメリット、があります。さらに国公立と私立で受けられる推薦入試も異なるので、後悔しない出願のためには、「推薦入試を知る」ことが重要です。
次に、推薦入試を利用する時や推薦入試や一般入試との併願を考えている時も参考になる、推薦入試の種類と特徴、出願方法をメリット・デメリットと共に解説します。
公募推薦とは、大学の提示する評定平均などの条件をクリアしていれば、誰でも利用できる推薦入試制度です。一般推薦とも呼ばれます。公募推薦は多くの医学部で実施されており、書類審査・面接・学科試験・小論文などで選考されます。
【公募推薦のメリット・デメリット】
メリット | デメリット |
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・実施している医学部が多く利用しやすい ・他の推薦入試よりも定員数が多い ・出身校の校長からの推薦状があれば、誰でも出願できる ・学科試験の科目数が少なく、面接での人柄が重視される傾向にある |
・提示している評定平均は国公立4.3以上、私立4.0以上を求められることが多く、難易度が高い。ただし失敗しても一般入試で再チャレンジが可能なため、受けてみる価値あり。学業成績が良い人、コミュニケーション能力の高い人には最適。 ・合格した場合は入学が前提となっているので、併用ができない。 |
指定校推薦とは、大学側からあらかじめ指定を受けた高校のみが出願できる、推薦入試制度です。大学の公式サイトなど公の場でのアナウンスはなく、大学側から直接高校へ情報が入るのが特徴です。出願するには高校の進路指導担当の教員や担任へ確認しましょう。
【指定校推薦のメリット・デメリット】
メリット | デメリット |
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・他の推薦入試に比べて合格率がとても高い | ・校内選考で通らなければ出願できない ・指定校推薦を利用できる大学は限られているので、志望校推薦では大学の選択肢が狭まる |
受験する本人が自分自身を推薦して出願するのが自己推薦です。評定平均値の設定もなく、自己推薦状を提出すれば誰でも出願できます。私立大学で採用されている、学業以外の大学独自の基準で合否を決めるAO入試などが該当します。
【自己推薦のメリット・デメリット】
メリット | デメリット |
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・他の推薦入試に比べて合格率がとても高い | ・医学部での自己推薦は、選考方法としてセンター試験や学科試験も同時に導入されていることが多いため、学力も必要 |
山間部や僻地、離島、高齢者人口が高いなどの理由で医師不足となっている地域で、近年実施されるようになったのが地域推薦です。地域の医師不足解消のための医学生育成支援が目的の推薦枠ですので、学費に相当する奨学金が支給される代わりに、指定された医療機関で9年間働くことが条件となっています。
【地域推薦のメリット・デメリット】
メリット | デメリット |
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・高額な医学部の学費に相当する奨学金が支給されるので、入学後は費用面での負担なく大学で学べる ・地域出身者だけでなく、県外からの出願を受け入れている地域もある |
・卒業後は指定された医療機関での勤務が条件のため、卒業後の進路が固定される |
医学部で実施されている推薦入試について解説しました。次に、国公立・私立それぞれの推薦入試の内容や傾向、出願時に必要なものや対策について見てみましょう。
国公立大学医学部では、ほとんどが地域推薦枠を含む公募推薦を採用しています。誰でも出願が可能な一方で、4.3以上の高い評定平均値が出願時に必要です。さらに、推薦入試でも、学科試験難易度はセンター試験と同程度と高く、一般入試と同じ学力が求められるほか、他の学生の模範となるような人柄も重視されます。
また、「小論文の出題形式が英語」「記述・論述式問題が多い」など、国公立大学ならではの出題形式も多いため、それぞれの大学に合わせた推薦入試対策も必要です。
地域推薦枠を採用する国公立大学医学部も増加してきたので、学費面でも医学部への門戸は大きく開かれるようになりました。高校生活での評価、学力、面接対策、特定の推薦入試対策を抑えれば、国公立大学医学部での推薦入試合格に近づきます。
私立大学医学部では、公募推薦に加えて、指定校推薦、自己推薦が実施されています。合格率の高い指定校推薦を利用するには、まず校内選考に通らなければいけませんので、高校生活での学力はもちろん、品行方正な生活態度も求められます。
また、私立大学医学部でも、自己推薦を含めて、推薦入試においても英語・数学・理科の学科試験を実施しています。推薦入試の場合は過去の問題を開示していない大学も多く、対策が困難ですが、記述式が多いため論述についての訓練を重ねて対策を立てましょう。
また、私立大学医学部の場合は、入学する大学への理解が求められることもあります。小論文や面接対策には、受験する大学に関する専門的な情報を入手し、対策を立てなければいけません。
推薦入試を混同されがちなAO入試ですが、こちらは学校長の推薦が必要ありません。面接や論文などが中心の入試なので、高校での評定が一定以上なら誰にでもチャンスがあります。
大学によっては、グループディスカッションなど独自の試験が行われることも。純粋な学力ではなく、意欲や人間的な魅力、適性などが決め手となるので、こちらも受けない手はありません。
なお、国公立大学の場合はセンター試験で一定程度の点数を取らなければいけない場合があるので、注意が必要です。
地域によっては、医師不足が深刻なところがあります。そういったエリアの大学医学部では、地域医療に従事することを条件とした募集定員を設けている大学があります。出身地、学力といった条件と、卒業後も大学や都道府県が定める医療機関で医師としてはたらくことなどが条件となります。
首都圏の大学の地域枠は人気が高い一方、東北や北陸、中国地方の大学には志願者が非常に少ないものも。地域医療に携わりたい、あるいは地元で医師として従事したいという受験者には、地域医療枠は非常に魅力的です。
大学によっては、入学後の学費や生活費の貸与が受けられ、一定期間指定の医療機関で働けば返還が免除されることも。学費がネックで医学部をあきらめるなら、こういった枠をぜひ利用してみてはいかがでしょうか。