個別指導で学力アップ!最短ルートで医学部合格を目指せる予備校とは
医学部をもつ私立大学の中でも最難関とされる、慶應義塾大学の入試の傾向と対策についてリサーチしました。
医学部をもつ私立大学の中で、難関とされているのが慶応義塾大学や順天堂大学、自治医科大学、昭和医科大学、そして東京慈恵医科大学、大阪医科大学など。国公立の最難関大に比べると平均偏差値は低いものの、倍率が高いためやはり合格難易度が高いことに変わりはありません。
中でも最難関といわれるのが慶応義塾大学の医学部。国公立大に引けをとらない難易度と、高い倍率で知られています。その分、医局では慶応大の学閥が大きな存在感をもっており、目指す価値は大いにある大学です。
ここでは、そんな慶応大学の入試の傾向と対策について解説していきます。
定員 | 68名 |
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倍率(一般入試) | 9.5倍 |
科目・配点・試験時間 | 英語(150点/90分)、数学(150点/100分)、理科(200点/120分) |
2017年度入試は、定員68名という狭き門です。一般入試の倍率はなんと9.5倍!理科は物理、化学、生物のうち2科目を選択します。数学は数学I・II・IIIと数学A・Bが出題範囲。外国語はコミュニケーション英語I・II・III、英語表現I・IIが出題範囲となっています。加えて面接・小論文試験があります。
一次試験の配点は英語150点、数学150点、理科200点の500点満点。これを通過した人は、二次試験として面接と小論文を受けることになります。一次試験で2倍まで選抜し、二次試験で半分に絞ります。
偏差値 | 72.5 |
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※河合塾Kei-Netによる
慶應医学部の偏差値は72.5と、国内でも最高峰。偏差値で言えば国立の東大理三や京大医学部に匹敵する値となっています。
試験の難易度としては、かなり高め。理系科目は全て難問ぞろいと言ってもよいでしょう。特に数学は時間に対する計算量が非常に多くなっており、いかにして解ける問題を見極めるかが重要となります。理科の中では生物の難易度が高いとされており、高校で習う以上の考察を問われる問題が出されることも。高得点は取りづらい試験となっているため、取れるところで確実に得点を稼ぐ必要があります。
大問の構成・傾向
大問4つという構成はしばらく変わらず、読解3つと英作文1つという構成も5年連続で続いています。
読解問題には空所補充問題が多く出題されるほか、和訳と内容説明の問題が多く出題されます。英文の量は非常に多いため、スピード力と読解力の両方をつける必要があるでしょう。
滅多に見ない単語も登場するので、文脈から判断する柔軟な力も必要とされます。
記述力・作文力も求められるので、自由英作文にもしっかり慣れておきましょう。
2017年度入試問題の構成
大問1 | 読解総合「日本の電線事情」 |
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大問2 | 読解総合「雇用における年齢差別」 |
大問3 | 読解総合「大気汚染の本当のコスト」 |
大問4 | 自由英作文「朝食に何を食べるか」 |
大問の構成・傾向
微分・積分、確率は頻出。比較的易化の傾向にはあるものの、論証能力と計算能力が求められます。国公立レベルの問題演習を繰り返し、問題に慣れておきましょう。
2017年度入試問題の構成
大問1 | 小問1:指数不等式 小問2:ユークリッド互除法 小問3:絶対値つき関数 |
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大問2 | 確率漸化式 |
大問3 | 楕円の通過面積 |
大問4 | 回転体の断面積分 |
大問の構成・傾向
標準レベルの問題と、標準レベルに少しひねりの加わった問題がよく出題されます。問題数が非常に多く、問題文も圧倒的に長いため、すべての問題を解くのは難しいとされています。
解答のプロセスを含めた記述問題が多いので、丸暗記では対応できない問題が多いので要注意です。
2017年度入試問題の構成
大問1 | 小問集合(理論・無機) |
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大問2 | トリペプチド、イオン交換樹脂(有機) |
大問3 | エステルの加水分解の反応速度をみる実験(理論) |
大問の構成・傾向
頻出なのは発生と器官形成や、神経系が中心。確実に対策しておきましょう。実験に関する問題では、分野をまたぐ複合問題が多いので、問題の切り分けや考察力が必要。繰り返し問題を解き、パターンを理解しておくのが最良の対策となります。
2017年度入試問題の構成
大問1 | 光合成・細胞・進化 |
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大問2 | 神経・細胞・遺伝子(描図含む) |
大問3 | 生殖・進化・個体群・遺伝子(描図含む) |
大問の構成・傾向
大問4つの構成で、力学、電磁気学、波動、熱力学、原子といった分野が頻出。しっかり原理・原則を押さえることはもちろん、それを応用する力をつけることが肝心です。
ハイレベルの計算が必要な問題も多いため、確実に速く計算する能力も合わせて身に着けるべきでしょう。
2017年度入試問題の構成
大問1 | 小問1:動滑車を用いた力のつり合い 小問2:圧力 小問3:三重水素のβ崩壊 小問4:音階 |
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大問2 | 円運動している物体の分裂(力学) |
大問3 | 半導体・ホール効果(電磁気) |
小論文は50分で200~400字のもの。一貫して、医師としての志望動機や倫理観、コミュニケーション能力を見るものが出題されています。医師として働くことに対するイメージや責任感が問われ、また表現することが必要です。
面接も同様で、医師になる自分の姿を具体的に考えられているか、医師として何をしたいのかが問われます。
小さいころから医者を目指していたので、大学は医学部があるところを探していました。大学を決めるうえで重要視した条件は、首都圏にあることと偏差値の高さです。その条件で選んだのが慶應義塾大学の医学部でした。
大学の受験勉強は中3の夏から始めていましたが、「このままではまずい」と本気でエンジンをかけたのは高2になってからです。
はじめは得意な科目の成績を上げることに集中していましたが、苦手な科目にも力を入れなければと思い、苦手な科目を中心とした勉強にシフトチェンジしていきました。勉強時間が6時間あったら、1時間が得意な科目で、あとは苦手な科目を勉強するというバランスです。勉強法としては偏りすぎているかもしれませんが、この方法で苦手な科目をつぶすことができました。
勉強中の挫折やスランプはほとんどなかったと思います。苦手科目を一つひとつつぶすことに集中していたからかもしれません。自分の趣味の時間を作って適度に息抜きをしていたのも、ストレスを抱えずにすんだ理由だと思います。
僕は苦手な科目を1科目ずつ集中してつぶすことで合格することができたと思っていますが、この方法が絶対だとは思っていません。どんな勉強法が自分に合っているかわかるまでが大変ですが、周りに相談したり自分のタイプを分析したりして、合格までの道を進んでほしいと思います。
運動部に所属しているときにスポーツトレーナーという職業を知ったので、その職業に就こうと思っていました。しかし、スポーツトレーナーではできる仕事が限られていることに気づいたため、スポーツトレーナーにも関わる医療全般の仕事ができる医師を目指して、医学部を受験しました。
勉強は予備校で行っていましたが、授業よりも自習の時間を多めに取りました。はじめに数学と英語の対策を終えてから国語に取り掛かったのですが、実は国語が苦手で…。しかし、「苦手を克服するなら今しかない」と思い直し、勉強を続けました。テストでは「合っている」「間違っている」といった採点だけではなく、「なぜ間違ったか」「なぜ減点されたのか」を先生から教わって知識を深めました。
勉強中にスランプを感じたことはありません。勉強した分だけ成績が上がったので、スランプはなかったと思います。
医学部の入試で出題されるのは、ほとんどが基礎問題です。基礎問題をどれだけ早く正確に解けるかが合格へのカギでしょう。知識を深めるのと同時に、平凡なミスはしないように気を付けて入試に臨むのが大事だと思います。
慶應医学部への受験を決めたのは人材育成に関する教育方針に魅力を感じ、「ここで医学に関して学ぶことができたら」という思いがあったからでした。数学が苦手だったので、対策のために過去問を使って徹底的に強化しました。さかのぼった過去問は20年分です。そこから出題傾向を分析し、出現頻度の高い公式を丸暗記した結果、数学を克服することができました。教科書にない内容は先生に教わり、わかっていたつもりでもあいまいになっていたところがなくせたのがよかったです。ほかの科目も点数を落とさないように学力をつけれたので、無事に合格することができました。
勉強以外の面では家族のサポートや先生の励ましが力になりました。あとは勉強の合間に映画を見て息抜きをしたのも良かったのではないかと思っています。
受験勉強中は基礎的なことばかりを繰り返し勉強するので嫌になることもあるかと思いますが、基礎が身につけば自然と応用もできるようになります。そうすれば勉強も楽しくなってきますし、成績も伸びてくると思いますよ。
医学部対策の一つの方法として、予備校に通うというものがあります。その中でも、医学部を専門とした個別指導の予備校は、個別のカリキュラムや手厚い指導などに定評があります。ボーダーラインに届いていない、苦手科目があり克服したいと思っている方は、そういった個別指導の予備校を検討するのも一手です。
ここでは、2017年度に慶應医学部の合格実績を持つ個別指導の医学部予備校を4校ご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
私立大医学部の対策に特化しているメルリックスも、2017年度慶應医学部へと合格者を出しています。2007年から、継続して合格者を出していることからもその対策の強みがうかがえます。受験情報の蓄積も多く、私大に特化しているため受験対策もバッチリでしょう。
47年と長い歴史を持つ野田クルゼも、HPで公開している2014年からは継続して慶應医学部への合格者がいます。直前講座では、志望校に絞った個別対策をしてくれるので慶應医学部対策も安心。「夜の駆け込み寺」とも呼ばれるらしく、直前期でも集中して取り組めます。
2017年度、慶應医学部へ8名もの合格者を輩出したのがこのプロメディカス。完全個別指導ではないのですが、安定して慶應医学部への合格者を輩出しているのが強み。推薦入試の対策もしてくれるようで、トータルでのサポートが強みとなっています。
ここまで慶應医学部に合格実績のある予備校を紹介してきましたが、どの予備校も特徴が異なります。
メディカルラボは完全個別指導で、プロ講師人による手厚い指導力に裏打ちされた実績があります。メルリックスは私大医学部対策に特化していることで、ノウハウを蓄積していますし、野田クルゼも長い歴史の中で培われたノウハウがあるようです。プロメディカスは合格実績に優れ、推薦も含めたサポート力が売りです。
現在の自分の偏差値や学力によって、向いている予備校も変わってきます。さらには予備校のスタンスが自分に合う・合わないといった部分も大きく関係してきます。慶應医学部という難関を目指すのであれば、自分の現在のポジションを把握した上で最適な予備校を選びましょう。まずは資料を請求し、それぞれの予備校がどのような熱意で医学部合格者を輩出しているかを見て、気になるところには説明会に行ってみるのもよさそうです。
完全個別指導で、合格実績に優れるメディカルラボは2017年度慶應医学部へも合格者を輩出。2014年に慶應合格者を出すと、そこからは毎年合格者を出しています。全体の合格者もうなぎ上りですから、今後の慶應合格者増にも大いに期待できそうですね。