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東大理三の合格を目指す受験生に向けて、英語の特徴・勉強法と対策について詳しくまとめました。東大理三の英語において大切な時間配分や目標点数などの全体像が掴めるので、受験勉強に必ず役に立つはずです。ぜひ参考にしてみてください。
東大英語は、英語に関する知識が問われるものではなく、語学としての総合的な英語力が問われます。東大は、「世界的視野をもった市民的エリート」を育てることを使命として掲げています。つまり、入学の時点で基本的な英語は使える学生が欲しいということです。そのため、読解や聴解、正確な表現力、コミュニケーションにおける思考力といった語学としての英語力が東大入試では求められるのです。
実際に出題される問題のパターンも、要約、英作文、リスニング、文法、和訳、長文読解など必要になる能力が幅広く、まさに総合的な英語力を問われる問題が出題されます。なので、受験勉強というよりは語学習得というイメージでの取り組みが大切になります。
また、英語は理三受験者の多くが高得点を狙ってくる科目で、安定して80点以上を取れるレベルまで仕上げられるか?が分かれ目になります。高得点を取れないと、かなり不利になるので最も落とせない科目と言えます。
東大英語の問題構成は、長らくほぼ同じ構成での出題が続いています。
大問1(A) | 要約 |
---|---|
大問1(B) | 段落整序・文補充 |
大問2 | 自由英作文 |
大問3 | リスニング |
大問4(A) | 誤文訂正 |
大問4(B) | 英文和訳 |
大問5 | 長文読解 |
このように幅広い問題が毎年出題されています。
東大英語の厄介なところは、他の科目のように「この単元が出やすい」というのがほぼ無い点です。出題形式は決まっているものの、毎年問題の中身はバラけていて、どこが出てもおかしくありません。そう聞くと、「そんなの対策できないじゃん・・・」と感じますが、実際には全く手がつけられないほど難しい問題は出ないので、標準的な英語力があれば十分対応できます。
ただ、2010年代から問題の質とボリュームが上昇傾向にあり、より深く習得して、より速く解く能力が必要になっています。
東大英語は、試験時間120分となっていますが、そのうち30分がリスニングになるため、筆記の時間は90分しかありません。なにより英語は問題分量がとにかく多いので、見直しの時間も考えると、全く時間の余裕はないです。その上で、80点前後を目標するとなると、かなりのスピードが必要になるのです。
東大英語の時間配分対策として、3つポイントがあるのでこれは覚えておきましょう。
リスニングは試験開始から45分後に30分間放送されます。つまり、試験時間のちょうど真ん中ですね。分割して考えると、筆記45分・リスニング30分・筆記45分という構成になります。ここで重要なのは、「問題を解いている途中であっても、リスニングが始まったら絶対にリスニング問題に取り組まないといけない」ということです。しかもリスニングは配点のメインとなる問題なので落とせない分野です。なので、リスニングを軸に時間配分を考えて、試験時間を前半筆記40分+リスニング準備5分、後半を筆記40分+見直し5分と区切って取り組みましょう。
英作文に関しては、何を書くかを「考えて」からでないと解けません。つまり、書くことが思いつかないと進まないので、中途半端なタイミングから始めると、時間のロスになる場合があります。極端な例を出すと、何を書くか決まって、いざ書き始めたタイミングでリスニングが始まった結果、結局どう書くか分からなくなってしまった。こうなると時間のロスですし気持ち的にも焦りますよね。なので、英作文から終わらせるのが効率的な解き方です。
ただ、解き方に関しては人によって得意不得意があるので、この辺りは過去問や模試を通して自分に合った方法を見つけてください。
基本的な試験の戦略として、解ける問題からテンポ良く解いていく、というのがあります。その方が、終了時間が迫ってきても、ある程度解き終わっているという余裕ができますし、難しい問題に集中して取り組めるからです。早め早めに問題を解いて余裕を作る姿勢を、過去問や模試で身につけておくと本番でも役立ちます。
どういう方法で取り組むにしても、臨機応変さが大切です。計画通りの時間配分で進まなかったとしても焦らず、落ち着いて解ける問題から解いていってください。
まず理三の英語の目標点数は、80点を合格ラインとして設定しましょう。できれば、90点取るのが理想です。
じゃあどうやってそこまで高得点を狙える実力を身につければいいのかというと、リスニング力と長文の読解力が高得点のカギになります。まずリスニングについてですが、配点が最も高い大問だから、という理由で絶対に落とせません。リスニングを落とすだけでかなり不利になります。
そして、おそらく英語で一番苦戦するであろう長文読解は、単語・熟語・文法・構文といった基礎の塊であり集大成です。長文を正確に速く理解できるようになることが受験英語における到達点なので長文読解が苦手だと高得点は確実に取れません。そのため、英語を耳で聴き取る力と、長文を正確に速く理解する力を身につける勉強をしていく必要があります。一見難しそうに思えますが、実は順番通りに一段ずつ確実に上っていけば、効率良く東大レベルまで英語を仕上げることができるので安心してください。
英語には分かりやすく学習の順序があります。
長文は、英文の集合体です。その英文は、単語・熟語が文法・構文に従って組み合わさることで成り立っています。
つまり、まずは単語と熟語をマスターして、次に文法・構文を習得してから英文を読めるようにならないと長文が理解できないということです。これを踏まえた英語の勉強フローがこちらです。
この流れで一つひとつの段階を確実に踏んでいけば、総合的な英語力が身につきます。リスニングも英作文も、結局は基礎がしっかり身についていればスムーズに攻略できるのです。
ただ、基本的に理三を目指すなら高3までに、ある程度基礎は仕上がっている必要があります。数学と同じく早めの勉強が大切です。
具体的に使う参考書についても触れながら一つずつ説明します。
ここが基礎中の基礎。マニアックなものまで範囲を広げるというより、基本的なものを確実に覚えていくことが大切です。そこでぜひ持っておきたいのが、「DUO 3.0」と「システム英単語」及び「システム英熟語」です。これらの参考書はかなり実用的で、ただ暗記するというより、文章の流れの一部として覚えられるので使い勝手は抜群です。上の参考書はCD付きのものを買いましょう。耳でも覚えられるので効率的ですし、この段階で音読をする癖を付けることで英語力がグッと高まりますし、リスニング力も身につきますのでオススメです。
文法・構文に関しては、鉄板である「Next Stage」を使えば基礎から応用まで学べるのでぜひ活用しましょう。これが制覇できれば、文法・構文については、習得できたと言えます。
英文を構成しているパーツが見えてくると、英文も理解できるようになってきます。ここではさらに英文に慣れていきます。
「基礎英文法問題精講」と「英文標準問題精講」を使えば、英文に慣れることができるので、かなり実力が上がるはずです。
「英文要旨要約問題の解法」も併用すれば、東大英語の要約対策に。さらに「英文読解の透視図」も仕上げれば、和訳対策はバッチリでしょう。
本番レベルの長文読解を身につけるために、「やっておきたい英語長文700」と「やっておきたい英語長文1000」は、冗談抜きでやっておきたいです。ここが制覇できるレベルになると初見の長文問題にも対応できるはずです。
長文までしっかり理解できるようになれば、リスニングでも要点を掴みやすいはずです。
東大英語に特化したリスニングの参考書としてぜひ持っておきたいのが、「灘高キムタツの東大英語リスニング」です。演習用に重宝します。これをベースに、日頃から英語を聴く・音読することを習慣にすれば、リスニングは万全でしょう。
リスニング同様、基礎を固めて長文まで理解できるようになれば、英作文にも応用しやすいはず。とは言っても、「書く」というのはまた違った難しさがあるので、「東大英作の徹底研究」を使って英作文の書き方や過去問の傾向を学ぶと良いでしょう。
ここまで来たら、もう後は演習と復習を繰り返して、さらに実力を伸ばすことに集中です。「実戦模試演習東京大学への英語」「入試攻略問題集東京大学英語」で演習を重ねましょう。
直前期には、「東大の英語25ヵ年」「東大の英語リスニング15ヵ年」で東大対策兼腕試し。実際に時間を計って実戦形式でやってみてください。
高3は、本番を見越して英語の総仕上げをする時期です。時間を計って本番形式で行い、感覚として慣れることが大切です。そこで、過去問や模擬問以上に本番に近い環境でできる「模試」を受けることをオススメします。東大模試は、駿台予備学校の「東大入試実戦模試」、河合塾&Z会の「東大即応オープン」、SAPIX YOZEMI GROUPの「東大入試プレ」、東進ハイスクールの「東大本番レベル模試」の4つあり、主に夏と冬の2回実施されています(東進の「東大本番レベル模試」は初夏とセンター後も含め、年4回実施)。
英語は、できれば夏の模試までにある程度は完成させておきたいです。A・B判定が出れば自信に繋がりますし、仮にC・D判定が出たとしても、逆に言えば課題が分かったということなので、さらなる学習に繋がります。また、受ければ受けるほど、本番に近い環境に慣れるので、本番でより冷静に全力が出せるようになります。歴代の東大合格者も1回は模試を受けているので、ぜひ活用してください。